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何もせずにただ過ごしてしまうには惜しい夜、
−それが、あたら夜−
明けることが惜しいほどの今宵は、どんな夜でしょう。
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窯焚きを待つ器
揺蕩う光の、そのなかに佇む素の姿。
夜と昼を重ねる日々を幾度過すのか、
未だ誰も知り得ないのです。
陽と月と星を数え、
閉ざされた石戸を開け放つ深きとき、
それを伝える谺を聴くまで。
窯に火が入ります
ふと、時の留まる音を感じます。
それが奔流となるのを知りながら、
今はまだ、柔和な瞳で居るのです。
そんな心持ちを見透かすかの如く、
火は闇に籠り、また闇から出でゆくのです。
悠遠なる仕舞いこそを望みて。
炎群の力
秘めたる気を湧き立たせ、
凛々しく雄々しく、済々たる炎の胆力。
焼締めの矜持を支え得る、その芯地。
重なりゆく時の狭間に万象があること、
遥かに知りつ、只管に機を待つのです。
炭による煌き
炎群と土が相対し鬩ぎあう最中、
更なる煌きが駆け抜けます。
そこにあるのは、偶さかの輝きなのか、
それとも叡智の雀躍なのか。
誰一人とて応えることなく、
再び炎は弾けゆくのです。
いよいよ窯出し
しばし休息の時を経て、窯は落ち着き、
器はその居姿を現します。
瞬間、静寂の波は怒涛の豪放となり、
深更の漆黒を縦横無尽に駆け抜けます。
琴線に触れる愛しさの発露、
今、その掌に宿るのです。
静寂の朝
ふと眺むるに、其処に在るが儘の花。
玲瓏なる清水に癒されるかの様に、
瑞々しく可憐なかんばせを垣間見せます。
そう、
佳き朝を迎えた日こそ、
またあたら夜を待つ悦びなりと。
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