口径　　４４ミリ
　胴径　　８７ミリ
　全高　１３５ミリ
　底部　　４８ミリ

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　剥瓷という独特の風情を醸し出す
　一連の酒器。
　剥瓷とは釉薬の掛かった硬い表面から、
　溶け残った釉薬を剥がして
　肌をみせているものなのだが、時の流れに
　委ねられた土の様が鮮烈である。
　美しさとともにある感傷に触れるのは、
　飲み手として心揺さぶられる。
　風情の趣きだけではない、
　酒器としての力も充分である。
　注ぎ具合、馴染み具合の妙。
　サラリとした酒よりも深くコクのある、
　旨みの酒を注ぎいれたい。

　胴径　１２０ミリ−１２３ミリ
　全高　本体８２ミリ　　弦高１６３ミリ
　底部　１１２−１１６ミリ

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　大胆さのなかにどこかしらの愛嬌と
　優しい温もりを持つ酒器である。
　懐かしさも新鮮さも出会いの膳に
　和みの時間を供してくれるだろう。
　コクの深い、味わいの太さがある純米酒が
　まず似合うのだろうが、丁寧に醸された
　酒であれば軽やかな吟醸もやってみたい。
　ほどよく冷えた酒が注がれる時は、たとえ
　瞬く間であろうとも何ものにも代えがたい。
　酒膳の真ん中で、語り尽くす夜に。

　口径　　９３−１２０ミリ
　胴径　１０５−１１３ミリ
　全高　　９９ミリ
　底部　　５３ミリ

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　両手に抱え込むほどの大振りな
　この片口には、美しさとともにある儚さをも
　感じさせる。
　豪放なたおやかさともいうべきは此処にある。
　酒は透き通る旨さのきれいな吟醸を注ごう。
　飲み応えある旨口の純米も似合うだろう。
　いずれにしてもこの酒器と連れ合う
　酒の品格は高くありたい。
　時を経るほどの深みが増すであろう片口、
　長く愛でたい。